映画の歴史
草創期から始まって、最初の約30年間、蓄音機や楽団を用い、あるいは活動弁士を通じて、外から音を付加していたことはあったが、映画それ自体は音を発しない無声映画でした。
ところが、1930年前後からトーキー化の波が押し寄せてくる。
トーキーとはフィルム上の録音帯(サウンド・トラック)に音を記録し、映写時に画面と同調させて再生する映画です。
先頭を切ったアメリカでは、まず部分的に音を出すパート・トーキi『ドン・ファン』(26)が、ついで台詞がなく音楽だけのサウンド版『ジャズ・シンガー』(27)が世に送り出されました。
そして28年、完全な発声劇映画『ニューヨークの灯』が登場します。
以降、世界の映画はトーキーが標準となっていきます。
こうしてミュージカルなど、新たなジャンルも生まれ、映画は大きな飛躍を遂げることになるが、一方でトーキー化は、製作費の膨張、声質の悪いスターの凋洛などを招きました。