背広の源流はブリティッシュにあり
現代では、背広は男の服装の中心です。
その語源を探れば諸説いろいろありますが、そのうちのいくつかを紹介してみましょう。
一説には、背中の布地が幅広いため、明治の頃の仕立職人が名づけたといわれます。
はたまた、ロンドンのテーラー街、サビル・ローのことが日本でも話題になり、サビルがなまってセビロになったとか、官服に対しての[般市民の服、シビル・ウェアからセビロになったとかなどの説が伝えられています。
この背広のルーツを訪ねると1850年頃のイギリスに遡ります。
それ以前の男の服装は、テールコートやフロックコートにズボンといういでたちでした。
このコートの長い裾の部分を切り取って着やすくしたラウンジ・スーツがこの頃登場します。
これが今日の背広の原型です。
イギリスは産業革命の真っ只中、羊毛産業、とくに紡績が盛んでした。
この服地産業と結びついてつくられたニュースタイルの紳士服は、イギリス人の海外進出にともない、広く世界中に知られるようになります。